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diary

3月2日(土)

    いよいよ3月に突入しました。補習校も残り3回、今朝の全校朝会では、卒業式で歌う「蛍の光」の歌詞について説明し、みんなで2回ほど練習に取り組みました。久しぶりに歌うこの歌にやや戸惑いながらも、みんな一生懸命練習していました。3月16日の本番に向けて、心を一つにして頑張っていきましょう

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 さて、今日の小学部4年と5年の算数では、偶然にも同じように立体を自分で作りながらの授業に取り組んでいました。このように実際に立体を作るなどの作業をすると、今まで気付かなかったことに気付いたり、また理解が深まったりすることが多く、日本の算数の授業でもよく取り入れています。ただ問題は、補習校の少ない授業数の中でどのように取り入れていくかということ。補習校の先生方は、時間のやりくりをしながら、このような操作活動も取り入れた授業を計画しています。

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    子どもたちの授業と並行して、今日は補習校対話室にて「入学前懇談会」を実施しました。少ない人数でのやや寂しい保護者会となってしまいましたが、ただその内容は、家庭でどのように日本語に接していくべきか、というとても有意義な話題で盛り上がり、私も非常に勉強になりました。今回のキーワードは「親も子も楽しもう!」かな?教える方も楽しみながら、でもしっかり子どもにも身につく家庭での勉強や会話の在り方についてみんなで考えることができました。内容についてはまたベゴニアでいつか特集を組みたいと考えています。また補習校対話室の取組は、本年度はこれで最後となりましたが、次年度からは相談員の後藤先生にもう少し学校に来る回数を増やしてもらい、今回のようなみんなで語り合う会も、少しずつ実施できたらいいなと考えています。そしてこの会が、少しでも子育てに悩む親御さん方の助けになればいいなと思います。乞うご期待!

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    さて、この日の放課後は「ようこそ!先輩」です。例年、ここベルギーで成功を収めている大企業の方の話を聞くことが多いのですが、本年度は趣向を変え、子どもたちに年齢の近い18歳~25歳の若者に来ていただき、日本語を学ぶようになったきっかけや、日本語を学んで良かったことや大変だったことなどの話を聞きました。

 4人の女の子たちが来てくださったのですが、そのうち2人は補習校出身。担任をしてもらった先生たちとも久しぶりに出会えて、嬉しそうに話をしていました。また話の中では、ここ補習校でできた友達との「絆」の大切さについても熱く語ってくれました。補習校って勉強するだけではなく、そのような一生消えない絆もできるとこなんだなってあらためて感じました。

 一方で補習校にも通っていない、お母さんとの二人三脚で日本語を学んだという2人、まずはその流暢な日本語の話にびっくり!私も以前、その方に初めて会った時、日本からの留学生と勘違いしたくらい、普通に日本語を話していましたから・・・ただ話を聞くと、その裏にある苦労というのは並大抵のものではありませんでした。1日も欠かさず毎日7時から8時と時間を決めて日本語の勉強をしたこと、土曜日に5時間~6時間もかけて日本語の練習に取り組んだこと、本当にここまで日本語を習得するのは大変だったと思います。ただこの方々も含め、4人全員が言っていたことは、「日本語を学んでいて良かった!!!」という思いでした。もちろん人に言えない苦労はあったと思いますが、4人とも日本語を学びたいという信念を持ち続け、そしてそれを実行した素晴らしい若者たちばかりでした。今日、この話を聞いた補習校の子どもたちは、何かしらの刺激を受けてくれたと信じています。みんなも負けるなよ!

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3月9日(土)

    いよいよあと2日で本年度の補習校は終了です。というよりも、最終日は修了式や離任式、卒業式もあって、落ち着いて授業をする時間は取れず、ほとんどこの日が最終日のような感じです。いよいよ目前に迫り、小6と中3は卒業式の練習を行いました。とはいえ、1回通すだけで精一杯、なかなかじっくり練習に取り組むことはできません。日本では、卒業式を年間の中で最も大切な行事として位置づけ、しっかり練習を行うのですが、時間がない補習校ではそこまでできません。ほぼぶっつけ本番のため、うまくいかないこともあるかもしれませんが、心はしっかりこもっています。今日も短い時間ながら、みんなの一生懸命さが伝わって、練習なのに涙が出てきそうでした。16日、いい卒業式になるといいですね。

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  さて、ほぼ最後の授業ということもあって、今日は思い出に残る授業をしている学年が多かったように思います。小学部2年の国語では、「友達のいいところを探して手紙を書こう」という活動をしていました。1週間に1度しか会わないクラスメートですが、みんな本当によく友達のいいところを探していました。「絵が上手だね」「九九、頑張って100点取ってえらいね」「鉄棒、頑張っていたね」など、いっぱいいっぱい褒めことばを書いてくれていました。こういう手紙ってなんか励みになっていいですよね。つらい時に読み返すと元気がもらえそうでいいですね。

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  中3では、「3年間の歩みを振り返ろう」と、みんなで輪になって語り合いながらの活動をしていました。教科書の中の言葉を使ったり、今まで印象に残った授業を出し合いながらの語り合いだったようです。私が見ていたら言いにくいかも…と思って詳しい内容までは見ていなかったのですが、きっといろいろな思い出話に花が咲いたのではないでしょうか。来週、その内容を教えてもらおうと思っています。

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  いよいよ16日で本年度は終わりです。その日の日程については、ベゴニア39号に詳しく書いています。ホームページでも確認できますので、よろしくお願いします。「終わり良ければすべて良し」という言葉があるように、有終の美を飾ってもらえればと思います。最後の1日をしっかり楽しんでくださいね。

3月16日(土)

    令和5年度も過ぎてしまえばあっという間・・・今日、本年度40回目の授業日を迎えました。修了式では、小学部と中学部の代表の子に「あゆみ」を渡し、私からは今までの頑張りを振り返りながら、「継続は力なり」の話をしました。今年1年間、無欠席だった児童・生徒には、各担任から皆勤賞を渡しているのですが、本年度は全部で24人の子が皆勤賞を受け取りました。一つのことを続けるって本当に大変だし、それは大きな成長へとつながります。わずかなことでも、目標を決めて続けるというのは、自らの力を伸ばすには本当に必要です。ぜひ自分で決めたことはやり通す心の強さを持ってほしい、と思います。

 その後の離任式では、本日で学校をお辞めになる小1B担任の高木三知子先生と小3B担任の清水利香先生から、最後の話をしていただきました。子どもたちも一言も聞き逃すまいと、一生懸命お二人の先生の話を聞いていました。

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 本年度の締めくくりは卒業式です。小学部23名、中学部8名の卒業生を本日、たくさんの来賓の皆様や保護者の皆様、そして在校生に見送られながら、送り出すことができました。日本の卒業式とはまた一味違って、子どもたちだけでなく、保護者の皆さまの多大なる協力で成り立っている補習校だからこそ、感動もひとしおです。そういった意味で、子どもたちの感謝の気持ちもいっぱい溢れ出ていた卒業式でした。ほんとうにおめでとうございます。

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 さて、本年度の「補習校diary」も今日で終わりです。いつも見ていただきありがとうございました。2024年度は4月6日スタートとなります。9時から本校体育館で、着任式と始業式を行い、そこで担任発表をしますので、間に合うように登校をお願いします。2週間ほど補習校はお休みになりますが、事故・けが等には十分気をつけて、4月に元気な笑顔を見せてくれることを楽しみにしています。

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