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diary

8月26日(土)

 日本とは違う長い長い夏休みも終わってしまえばあっという間・・・でも子どもたちは元気いっぱい、ニコニコ笑顔で登校してくれました。前期後半のスタートは全校朝会、そこでは「実りの秋」を絡めながら、補習校に来る目的や意義を忘れないようにして、ステキな実がいっぱい実るように、一日一日を大切に過ごしましょう、という話をしています。ぜひ、おうちの方でも「今日一日で何ができるようになったか」「補習校に来てどんなことが成長したか」などと、子どもたちともたくさん話をして、補習校に来るモチベーションをどんどん上げてくださいね。

 さて、ベゴニアでも紹介していましたが、この全校朝会中、ふと廊下を見るときれいに並んだ靴がそこにあるではないですか?日本とは違ってなかなか靴を脱ぐ場面というのがベルギーではありません。だからこそ子どもたちも、きちんと並べて靴を置くという習慣がなかなか身につかないのですが、今日の集会では誰から注意されたわけでもなく、前の子が並べているので自分も並べておこう、という意識が働いたように思います。校長の話で紹介できればすぐその場で子どもたちを褒めてあげれたのですが、話の後に気付いたので、とりあえずベゴニアやホームページで紹介しておきますね。とてもとても気分のいい、前期後半のスタートでした。

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 さて、前期後半1時間目のスタートは、全校一斉の漢字「校長テスト」です。約50問になる漢字のテストを小学部・中学部一緒に行い、成績の良かった子には、賞状を渡します。いろいろな学年を見て回りましたが、「たぶん100点取れたと思うよ」という満点笑顔の子もいれば、「ぜんぜんわからん」と、ほぼ白紙のテストを前にしてふてくされる子もいたようです。どんな勉強もそうですが、努力はうそをつきません。この夏に頑張って練習した子は、きっといい点数が取れていることでしょう。英語やフランス語、オランダ語の学校に通いながら、漢字の練習に取り組む大変さもあるとは思いますが、一日一文字でもいいので漢字の練習に取り組んでみてください。ただ子どもたちがなかなか漢字を覚えられない理由の一つに、「身の回りに漢字が見当たらない」こともあると思います。お家でも楽しみながら漢字にふれられる環境をつくっていただけると助かります。

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 夏休みの間に、小6~中3の教室は電子黒板を整備し、算数と国語のデジタル教科書が各クラスで使用できるように整備しました。日本では「GIGAスクール構想」として、このようなデジタル教科書と電子黒板を整備し、子どもたち一人ひとりがタブレットを使用しながら学習に取り組んでいます。ブラッセル日本人学校でも、ようやくそのGIGAスクールの整備が始まりました。様々なクラスでこのデジタル教科書を活用した授業に取り組んでいました。

 また、放課後には補習校の先生方と一緒に、デジタル教科書の活用についての研修を行いました。まだまだ導入されたばかりですいので、まずは我々指導者が使い方を学び、そして子どもたちによりわかりやすく教えることができるよう、今後も研修を積んでいく予定です。

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9月2日(土)

 前回のホームページや今回送ったベゴニアでも紹介していますが、ブラッセル日本人学校ではICT機器が少しずつ充実してきました。先生方も研修に参加するとともに、事前に学習内容を確認しているため、デジタル教科書も活発に授業の中で使われるようになってきました。まだまだスムーズな活用とまではいきませんが、少しでもわかりやすい授業づくりのため、先生方も頑張っています。今後もさらに研修を深めながら、より効果的なICT機器の活用を目指していきます。

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 ベゴニアにも書いていますが、補習校が取り組んでいる学習の内容はほぼ日本と同じものであり、ただ時間数が大きく違っているため、カリキュラムに軽重をつけたり、家庭学習として取り組ませたりしながら、現在取り組んでいるところです。この学習指導要領にある国語の目的の一つに「日常生活における人との関わりの中で伝え合う力を高め、思考力や想像力を養う」というものがあります。授業の中でも友達の考えを聞きながら、自分の考えをより深め、より広げていく・・・といったことに取り組んでいるのですが、それ以外でも「他校との交流」も積極的に行うようにしています。今回、6年生は担任が愛知県西尾市内の小学校に、授業で作成したベルギーの紹介パンフレットをもっていったところ、たくさんの返事や感想を子どもたちが書いてくれたそうです。預かった手紙を担任の先生が子どもたちに渡したところ、みんな嬉しそうに見ていましたよ。中にはポケモンや鬼滅の刃などのキャラクターを描いている子もいて「見て、すごく上手じゃない?」と見せ合いっこをしている子もいました。このような交流は、他校だけではなく、5年生は同じ校舎を使用しているブラッセル日本人学校の全日校との交流も考えているようで、今後ますます活発になるといいなと願っています。

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 さて、今週の土曜日はいよいよ待ちに待った学年遠足です。集合時刻や持っていくもの等については、ベゴニアや学年だよりに書いていますので確認をお願いします。また、当日は全日制の方では運動会も実施されていますので、集合時には教室や運動場に入ってしまわないよう、ご注意をお願いします。

あとは晴れることを祈るのみ!ですね。

9月9日(土)

 夏が舞い戻ってきたような暑い日を迎えた今日、補習校唯一の校外学習である学年遠足へといってきました。小学部低学年は、シャトーデレシーヌへ行きました。写真からもわかるようにとてもきれいなお城があって、またアスレチックなどの遊具もたくさんあって盛りだくさんの見学地でした。みんなで思いっきり遊んだ後は、「探検コース」「お絵かきコース」「遊びコース」の3つに分かれて、それぞれが自分の興味あるものを思い思いに楽しみました。動物や虫を一生懸命見つける子、遊具などの絵を描く子、そして難しいアスレチックに挑戦する子、みんな笑顔いっぱいで楽しんでいました。ご飯はみんなで一緒にレジャーシートをひいていただきました。おうちの方の愛情いっぱいのお弁当に子どもたちも大満足でした。みんな汗びっしょりになりながら遊んだみたいで、きっとその日の夜はぐっすり眠れたことでしょう。

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 小学部高学年はプランケンダール公園へ行きました。とても大きな動物園のなかにいくつかチェックポイントを設定し、グループに分かれてそれらのポイントでサインをもらいながら動物園を回ります。私の近くのポイントには象が5頭もいて、砂や水を思い切りかぶりながら過ごす象の様子に、子どもたちも驚きの声をあげていました。みんなで協力してたくさんのポイントを回り、時間内に全員がゴールできました。

昼ご飯は、各学年に分かれてとりました。ただ目の前にはアスレチックがあったり、浅瀬の池があったりで子どもたちの興味はすでにそちらに向いているよう・・・お弁当を素早く食べてしまい、汗だくに

なって遊んでいたようです。ただ普段はなかなか遊ばない友だちとも友情を深めることができたようでよかったです。ここで深まった絆をぜひこれからも大切にしてくださいね。

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 中学部では、子どもたちがどこに行きたいかを国語の時間を使ってプレゼンし、選ばれたものを学校で吟味して目的地を設定しています。今回はKOEZIOに行くこととなりました。中はアスレチックと脱出ゲームが合わさったようなもので、グループのみんなと協力しながら様々な障害を乗り越え、ゴールを目指すというものです。高いところを歩くようなアスレチックでは「大丈夫だよ」「がんばって!」と励まし合う姿や、ゴールのために必要な情報を覚えなければならないところでは、グループで役割分担をして協力し合うなど、普段教室では見られないチームワークが随所に見られ、とても有意義な体験となりました。この体験で得た仲間との絆が今後の補習校生活でもっともっと深まってくれるといいですね。

お昼はジョザファ公園に移動し、みんなでお弁当です。食べるのもそこそこに、みんなで楽しげに遊ぶ姿が印象的でした。現地校やインターでは勉強も忙しくなって、なかなかこうやって友達と思いっきり遊ぶことも少なくなった中学生たち、きっと素晴らしい思い出ができたと思います。

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9月16日(土)

 

 学年遠足の楽しかった余韻が残る中、各クラス共に10月下旬に行われる音読発表会の練習に取り組み始めました。週に1回しか授業ができないため、計画的に練習に取り組んでおかないとなかなかうまくいきません。特に中学生は定期テストも予定されているため、9月~10月は何かと忙しくなりそうです。

 そんな中学1年生に、国語「大人になれなかった弟たちに……」の授業を行いました。80年以上も前の戦時中の話でしたが、子どもたちは一生懸命、作者である米倉斉加年さんからのメッセージを受け止めようと読み取っていました。生徒同士の「対話」を中心に授業に取り組みましたが、非常に活発な意見の交換があり、それぞれの意見も深まりや広がりが見られたようで嬉しかったです。

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 さて、小学部3年生では「山小屋で三日間すごすなら」という学習が行われていました。グループで、山小屋でどのように過ごすか、そのために何をもっていくべきか、といった話し合いを進め、持っていく道具を5つに絞り込みます。上の中1の授業にも触れましたが、現学習指導要領では「対話」を非常に重視しており、それぞれの意見の深まりや広がりを目指して、授業の中でも友達同士の意見の交流を行う場面がたくさん出ています。このような想像力が膨らむ題だと、子どもたちの意見もたくさん出るようで、活発な意見交換が行われていました。

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 さて、今週のベゴニアにも掲載していますが、いよいよお楽しみのマロニエ祭まであと2週間となってきました。放課後の練習にも熱が入ってきたようです。ボランティアの募集や入場の事前登録についても、今週のベゴニアに書いていますので、よろしくお願いします。本年度も『チーム補習校』として出場予定です。本番まであと少し・・・練習も頑張らねば・・・

9月23日(土)

 

 今週のベゴニアにも書いていますが、補習校では先日紹介した6年生の交流のように、日本の学校とも交流を行いながら、子どもたちの学習に対する意欲を高めたり理解を深めるといった取り組みも行っています。また、そのような交流以外にも、同じ校舎を使っている全日制の学校とも、ICTの効果的な活用や掲示物を工夫するなどして、できるところからの交流を行っているところです。5年生は国語の時間に作成した現地校のパンフレットを全日制の子どもたちに見てもらいました。国語の時間を使って付箋を貼りながら、みんなのパンフレットを見てくれたようです。「学校に映画館があるなんてすごい」や「ジムまであるの?」など、日本とは全く違う学校の様子に驚いたようでした。こういうことをきっかけに全日との交流も盛んになるといいですね。また4年生では、QRコードを使った動画でのメッセージなど、ICTを活用した交流にも取り組んでいます。同じ校舎を使ってはいるものの、近くて遠い存在であった全日とも、ちょっとした工夫で交流ができそうです。これからも様々な取組にチャレンジしていきたいと考えています。もちろん昔ながらの交流も続けています。下の写真にある掲示物の活用などはまさしく不変のもの。ここには全日制の子どもたちの作品がたくさん掲示しています。その中にはさすが!と感心させられるものもたくさんあります。こういった交流も子どもたちにとっては刺激となります。これからも様々な方法で、交流を続けながら共に学んで成長していければと思います。

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 さて、小学部3年の国語の教材には「ちいちゃんのかげおくり」という話があります。これは戦時中の話ということもあるため、私も3Bの授業に一緒に入りながら学習に取り組みました。日本では毎年、平和教育なるものを行うとともに、国語でこのような戦争のことを扱った教材を学んでいるため、子どもたちも慣れてしまっているところがあるとは思いますが、ベルギーで育っている補習校の子どもたちにとってこのような話は非常に刺激が大きく、つらいものがあるようです。最初の全体読みで、ちいちゃんがなくなってしまうときに涙が止まらなくなってしまう子が・・・でも、そういう気持ちって大切にしたいなって思います。戦争がいかにダメなものなのかを子どもたちにしっかり教えるのは私たちの使命だと考えています。「ちいちゃんのかげおくり」の物語からも、たくさん学んでほしいと思います。

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 さて、いよいよ今度の日曜日は、お楽しみの「マロニエ祭」です。本年度はコロナ前のように、フードトラック(フリッツ、お好み焼き、たい焼きの3店が出店予定)も出店、さらに日本人会の販売もあるとのこと。当日は11時から16時まで、入場は10時30分から裏門のみでできるとのことですので、入校証を忘れないように持ってきてください。また、各ブースが開店するのが11時、同時に玄関ホールでは、個人パフォーマンスも開催されます。ピアノやその他の楽器演奏、歌の披露がここでは行われるとのこと、補習校の子もたくさん出場予定ですのでお楽しみに!団体パフォーマンスは14:30から体育館です。7つの団体が出場予定です。ここでも多くの補習校の子たちが出場しますので、ぜひ応援をお願いします。同時に体育館では「マロニエ芸術祭」も実施されています。たくさんの子どもたちや先生方のいつもとは一味違った一面が見られる貴重な一日になると思います。ぜひみんなで思いっきり楽しみましょう!

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