中休み,予鈴のカリヨンが鳴って少ししてから,中学年の女の子数人が急いでいます。
「遅れちゃった,ねえ,早く行こう。」
女の子たちは,ある小屋のウラから出てきました。
『カリヨン鳴ったよ。はやく教室に行かないと授業始まるよ。』
「校長先生,遅れちゃった,だって,雪玉を隠してたから。」
『雪玉?どこにあるの?』
「ここにあるの。・・・運ぶの重くって。」
小屋のウラに直径40センチはあろうかという大きな雪の玉が。
『こんな陰に隠さなくってもいいのに・・・』
「見つけたら,こわしてしまう子がいるかも知れないから。」
『壊されたことがあるの?』
「ううん,でも,もし,こわされたらイヤだから。」
『そうなの,じゃあ,こうしようか。これなら分からないよ。』と,枯れ枝で雪玉を覆い,見えにくくしてやりました。
 壊されないよう,広い場所で大きくしては,物陰に隠し,大事に大事に作った雪だるま(雪玉?)
 きっと将来大きくなって雪景色に出会ったとき,懐かしい思い出として彼女たちに蘇るのでしょう。
本当にかわいい子たちです。